ニュース&コラム

New Sky 10月号
「だろう勉強」と「かもしれない勉強」

「かもしれない運転」という言葉を耳にしたことはありますか。「人や車は飛び出してこないだろう」「相手は止まってくれるだろう」という「だろう運転」ではなく、「人や車が飛び出してくるかもしれない」「相手は止まらないかもしれない」という「かもしれない運転」をする。常に危険を予測しながら運転することで、いざという時に安全な措置を取ることができるというものです。

勉強でも同じことが言えます。「できるだろう」「覚えただろう」「忘れないだろう」お子様は、このような「だろう」という発想で勉強していませんか。「英単語や漢字を見るだけで覚えようとする」「間違えた問題の答えを知ろうともしない」「丸付けのミスが多い」「同じ間違いをしても、まるで初めてかのようにリアクションをする」などなど…。「だろう勉強」をしている生徒によくみられる傾向です。ちょっとできるようになると「だろう運転」「だろう勉強」をしてしまいがちです。だから、事故や違反も起きますし、勉強で言えば、いつも同じような問題で間違え、苦手が溜まってしまいます。「平均点前後で伸び悩んでいる」「昔は良かったのに、ズルズル下がっている」「勉強時間はまぁまぁしていると思う」お子様が、これに当てはまるようであれば、おそらく「だろう勉強」になっています。

この壁を超えるには「かもしれない勉強」に変えなくてはいけません。「できると思っているけど、できないかもしれない」「覚えたと思ったけど、忘れているかもしれない」「今聞いて覚えたけど、いつか忘れるかもしれない」こう考えた勉強をするのです。成績上位の生徒ほど心配性な子が多いです。

そして、ちゃんと「自分(人間)は、忘れるものだ」ということを分かっています。「だから、確認する」「だから、繰り返す」「だから、丸暗記に頼らない」「だから、分からないものを放置しない」のです。

サミットでは、すべての授業はじめに「テストにでるでるチェックテスト(通称でるでるテスト)」を小学生のうちから行い、これに合格しなければ宿題はしていない・勉強はしていないという扱いになります。急に勉強ができるようにはなりませんが、できる人のまねをすることはできます。できる人のやり方を学ぶことも勉強の一つです。それではみなさん、楽しいカーライフを。

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